2016年8月22日月曜日

「たくさんの海外ファンドの中から何を選んだらいいのか分からない」

投資をしたい!

「でも、何に投資すればいいのかわからない」という方が多いのではないでしょうか。

投資意欲があることが第一!
しかし、投資を始める年齢、目的、資産形成目標、家族構成、職業、そして自分自身の性格によって投資戦略にも合う合わないがあります。

例えば 、、、、

まだ若くて、独身一人暮らし、収入が安定していてしばらく大きなお金を使うことが無い場合は長期投資、そこそこのリスクも取れるのではないでしょうか。
しかし自分自身がとても心配性であればあまりリスクを取らないものの方がいいです。細かく考えずにぐっすり眠れる程度の投資が一番と思います。

退職金が手に入りました。まだまだ元気で働けて、収入や貯蓄、年金などで十分暮らせる。
臨時収入の退職金は10年間ぐらい投資に回して利益を得たい、でも減ってほしくないと考えている。それから、必要であればすぐ手元に戻して使いたい。こういった場合は流動性の高い、低リスクの投資が良いでしょう。

これから投資を考えているあなた、必ず次のことを最初にしっかり決めてください:
投資期間
投資額
利益目標
耐えられるリスクの割合(自分がぐっすり眠れる程度のリスク)

あなたに合った投資はきっとあります!
信頼できるアドバイザーを見つけることも良い投資をするための近道です。

2016年7月29日金曜日

投資に関してメモっておくべきデータ

投資に関して、メモっておくべきデータ
投資を検討するときは先ずファクトシートや目論見書を拝見します。
そこで先ずメモっておくべき情報は・・・
  • ファンドの名前と住所や国籍
  • ファンド会社・運用会社名前と住所や国籍
  • 手続き会社の名前と住所や国籍

これらのデータは目論見書のDirectoryと言うページに記載されています。

また、投資を検討するにあたってファンドの運用に置けるスケジュールやルール、手数料設定もメモっておきましょう。
  • 最低投資額や追加投資額
  • 運用スケジュール(購入や解約)
  • 申し込み手続き締め切り日数(ルール)
  • 購入手数料
  • 早期解約手数料、手続きスケジュールや解約手数料

投資を決めたら申込書やAMLのコピー、送金用紙の控えを保管しておき、次の情報をメモっておきましょう。
  • 銀行名、支店名、担当者
  • 送金日
  • 送金金額(通貨と円)、為替レート

後日送られる確認証の情報もメモってから、目論見書、申込書やAMLのコピー、送金用紙の控えなど大事に保管しましょう。
  • 購入日
  • 購入価格
  • 購入ユニット数

インターネットサイトや定期的送られるステートメントを見ながらファンドの成績は確認しましょう。
英語が苦手だからと言って、届く郵便を見ずに捨てたりせずに、すべて開封し、中身に目を通しましょう。
重要なお知らせが入っているかもしれません。
届いた手紙で不明な点があれば信用できるアドバイザーなどにお問い合わせください。

2016年5月27日金曜日

Dovish ハト派のVS Hawkishタカ派


ゼロ金利、利上げの話の中には最近よく聞く言葉があります:ハト派とタカ派。

これってどういう意味ですか? 

この言葉は各国の中央銀行、政府、連邦準備制度理事会などのスタンスを示す言葉です。

ハト派は経済や国には金利が低い方が良い、インフレのことを心配いらないと言うスタンス。

タカ派は逆に、金利が高い方が良い、インフレは怖いとのスタンスです。

つまり、利上げや金融緩和の削減を推進するのはタカ派[強硬派] 金融政策で、 引き続き金融緩和やゼロ金利を推進するのはハト派[穏健派]の金融政策です。



2016年4月8日金曜日

AML, KYC, FATCA

ちょっと今までの内容とは異なりますが、最近よく聞く金融に関する略称についてお話しします。

そもそもAMLってなに?KYCは?

AML はAnti-Money Laundering の略称、 資金洗浄対策 のこと。
KYC Know Your Client の略称、顧客確認 のこと。

隠し金、テロや麻薬のお金の流れを止める為の対策として、お金を動かす人、つまり、送金や投資などを行う方の詳しい個人情報提供が必須になりました。情報を元に金融機関はお客様が「要注意人物リスト」に記載されていないかを照会します。

必要な個人情報は:お客様の名前 (旧姓や芸名、も含め)、身元、国籍、在住情報、職業など。
または、それを証明できる書類も要求されます。もちろん、全てに英語訳が必要、また偽装ではない証拠のため認証も必要です。

日本で一般的な認証ができるのは:IFA, 弁護士、行政書士、会計士などです。日本では、大使、警察官、銀行支店長も出来ますが、認証してくれるこのような職業の人を今まで聞いたことはありません。または、一番高いレベルの公正証書が必要な場合は、公証人に頼まなければなりません。

では、FATCAは?

FATCAは Foreign Account Tax Compliance Act の略称、米国の税法である外国口座税務コンプライアンス法です。
納税義務のある方が、海外(米国以外)の金融機関の口座を利用して米国の税金を逃れることを防止するために制定されました。

つまり世界中の投資家の中に、アメリカ人がいないかと確認する為の書類です。

ではアメリカに納税義務のある人は誰ですか?

もちろん、アメリカの国籍を持つ人です。 アメリカに在住しているかどうかは関係ありません。

ここで注意点があります:アメリカで生まれたら自動的にアメリカの国籍がもらえるということを知ってますか? アメリカに住んだことがなくっても、自分にはアメリカ人と言う自覚がなくっても、アメリカで仕事をしたことがなくても、アメリカ国籍を捨てていない限り、アメリカに税金の申告義務があるのでFATCAではアメリカ人扱いになります。


その他にもFATCA対象になるケースがあるので気を付けてください。




2016年3月23日水曜日

Historical Method(ヒストリカルメソッド過去の成績による分析)

Historical Method(過去の成績による分析)

では、Historical Methodを使ってリスクと利益を表示するためにどうすればいいですか?
簡単です:過去の成績データを棒グラフ(ヒストグラム)にして判断します。

では、毎月の成績をいくつかの範囲に分け、各範囲の数が棒グラフの高さになります。つまり、棒グラフの幅は過去に起こった成績の割合を示します。
毎月の成績以外、各12か月間、3か月間、3年間などの成績を使う事によって、投資の12か月間(3か月間、3年間)のもっとも可能性の高い成績が分かります。
もちろん、過去の成績は将来の約束ではありません。

例えばあるファンドの成績を5年間毎、3年間毎、1年間毎の成績を棒グラフにしました。



細かくデータを見ると1996年依頼、3年間の保有で89%の場合はプラスの成績でした。
3年間保有した場合、最も得られる可能性の高い成績は+45%~50%でした。
5年間保有した場合、94%割合でプラスの成績でした。最も可能性の高い成績は+100%~105%、でした。

1年間の保有でもプラスの成績が出た割合は90%でした。ただしもっとも可能性の高い割合で出た成績は0~5%だけです。

5年間保有した場合は倍になる割合(可能性)が最も高いのですが、1年間だけでもプラスに終わる可能性も十分にあると言えます。

逆に、5年間持ってもマイナスで終わった割合(可能性)が6%もありました。
しかしながら、最悪の損が15%未満なのですが、最高の益は250%以上でした。なのでリスクの割合は低いと言えます。

つまり、棒グラフを作ることによって過去の成績が形で見えて良く分かり、将来における可能性も簡単に予測できます。

もちろん、あくまでも過去は将来の約束ではないので、成績以外に戦略や銘柄の詳しいリスク情報、またはマーケットとの関連性も調査し理解しなければなりません。

また、運用履歴が長いファンドの場合は、一定時期に分けて棒グラフを作って見比べるのも良い方法です。


2016年3月1日火曜日

正規分布(せいきぶんぷ) またはガウス分布

標準偏差(σ)とは?

シャープレシオ、ソーティノレシオ、ボラティリティに良く使われている標準偏差(σ)とは、どう言う数字でしょう。

いろいろなもののデータをグラフにすると、様々な形になります。
データの平均値に近くなるほど集まるデータが多いという形になる場合は正規分布と言えます。

graph
このグラフの場合、カーブの特徴は平均の ±1σ の間には68%位のデータが集まります。
±2σ の間は95%、±3σ の間は99.7%のデータが入ります。


ファンドの成績が正規分布のかたちに当てはまることによって標準偏差(σ)がボラティリティを示し、数字として使われています。
つまり、成績の7割がボラティリティ内(平均 ~1σ から 平均 +1σ)の間に当てはまります。


ただし、成績が本当に正規分布に当てはまるのかどうかがポイントです。
つまり、標準偏差はどこまで正しくリスクを表せているのか?が問題です。

次回:そこで、(過去の)リスクをもっと簡単な方法でみることができるので、ご紹介します。:Historical Method

2016年2月24日水曜日

利益確定(売り)について


ファンドや株式を持っている方は既にご経験済だと思いますが、利益または損失の確定 すなわち解約するという行為 タイミングを判断する事は大変難しいです。


もちろん、「MAXで儲けたい!」が投資家の本音です。


しかし、解約しない限り投資の儲けは紙上であり、現実ではありません。


そこで、投資をする前にある程度どうしていくかを決めておくのがベストですが、投資している最中にも、自分の投資目標を常にきちんと考えていなければなりません。


なぜ投資をしているのか?

この資金を何に、何のために使いたいのか?

何年間の投資を考えていますか?


答えによって、解約するタイミング(時期)が、明確になってきます。


(退職したとき、、、、3年後、倍になったら、、、、子供たちが大学に行くようになったら、、、、など)。


解約のタイミングを事前に決めたら、その決めたタイミングを守るのが大事です。


そして、あと一つの考え方として、「迷った時は半分残して半分解約!」


解約を予定しているファンドのすべてを解約するのではなく、半分に分けて解約のタイミングをずらすことで利益および損失の幅を減らします。


半分残す事で将来上がるかまたは下がるかもしれませんが、一度に決められない時はタイミングをずらし、一呼吸するのも良いかもしれません。


投資するからには、上手な利益確定(解約)をしていきたいものです。


2016年2月8日月曜日

ストップロスについて

ストップロスの数値は「いくらまでの損なら大丈夫か」という自己基準の数値です。
例えば、株の場合はリスク・リワード率が2になるように決めるのが一つの基準です。

でも、ファンドの場合は?

ファンドの場合、ボラティリティ、シャープレシオという数値を見てください。

Volatility  VOL (Annualized Standard Deviation) ボラティリティ(年間平均標準偏差)
70%ぐらいの成績がこの標準偏差内に収まります。

例えば20%のボラティリティのファンド場合は、毎月の成績の7割はー20%から+20%の間に収まるということです。つまり-20%があってもおかしくありません。 

Sharpe Ratio シャープレシオ
((CARR-RF)/VOL) =(年間平均利益率-無リスク金利)/ 年間平均標準偏差

債券に比べて、投資のリスクを取る価値があるかないか?の判断に使われる指数です。
この数値は大きい方がいいです。
ただし、投資家にしてみれば利益分に対して幅が広くなれば(年間平均標準偏差の数字が大きい)うれしいです。
当たり前ですが、損の方は小さくあってほしいものです。 

そこで次の指数があります。

Sortino Ratio ソーティノレシオ ((CARR-RF)/DDEVIATION) =(年間平均利益率-無リスク金利)/ 年間平均標準偏差(損失部分のみ) 
損失のブレのみを計算に使っているので、指数が大きいほど損が少なくなります。

では、ストップロスは何パーセントにしたらよいでしょうか?

一つの基準はファンドのボラティリティの1.5倍ぐらいです。
例えば10%のボラティリティのあるファンドであれば、ストップロスは15%に決めること。
もう少し細かく決めたい場合は、ファンドのソーティノレシオを見たほうがよいでしょう。
ソーティノレシオが大きい場合は下ブレが小さく、ボラティリティ位のストップロスを設定してもよいでしょう。
ただしストップロスはあくまでも目安です。
損を切るか切らないかの判断は、マーケットの状況にもよります

2016年1月20日水曜日

リスク・リワード率について

投資を検討するときは何を基準にしますか?
儲ける夢を見て、損することへのリスクを忘れていませんか?

気持ちに左右されないように、判断する為の数値の一つとしてリスク・リワード率を説明いたします。
リスク・リワード率は:損可能金額 対 益可能金額です。
(注意:数学的では 損額 / 益額 つまり小さい数字の方がいい投資です。ただ、一般的には 1 / (損額 / 益額) と言う数字がリスク・リワード率として名乗られています)。

株式の場合で例をみましょう:

XYZ社の株の価格は100円です。
いろいろ調べたところ、6か月後には120円になる可能性があります。つまりプラス20円です。
では、このプラスを手にするためには、どこまでリスクを取れますか?
100円までのリスクだとリスク・リワード率は1/5(0.2) になります。
良い投資とは言えません。

しかし、投資するときはストップロスも決めなければなりません(いくらまでの損なら背負えますか?)。
たとえば今回場合は10円までの損でストップロスを決めるとしたら リスク・リワード率は2になります。これなら悪くないです。
(ちなみに、主なトレーダーは2以上の率でトレードします。)
つまり、リターンに合ったストップロスを決めるのが大事です。

そこで、気持ちに左右されずにきちんとストップロスがきたらポジションを切ることです。

なお、成績が上がれば、再度リスク・リワード率を計算し、ストップロスの設定も変えた方が良いです。
または、目標を達成した場合は利益確定も大事です。
ファンドの場合は株とはいくつか違う点があります。
まず違うところは、好きな価格で売ることができません。解約ができるのは設定された解約日のみで、だいたい月一回がほとんどです。
ということは、株のようにリスク・リワード率で投資の判断は難しい。なぜならばストップロスをリターンの半分には決めることは必ずしも正しい判断ではないのです。
では、ファンドの場合、ストップロスはどう決めればいいですか?
これについては次回のブログで